独創的な作品の制作を通じたOJTによる実践的人材育成
株式会社イマジカデジタルスケープ
天神
幼い少女の前に現れた少年は、不思議な力を持った神様の子どもだった。
いつも独りぼっちで遊んでいた少女『ミル』は、何気なく祠の鈴を鳴らしたことがきっかけで、少年『ラン』と出会い、不思議な体験をすることに・・・。
ランの神秘的な力によって二人は異世界を冒険し、お互いにかけがえのない存在となっていく。
そんなときに起きた悲惨な出来事。
ミルとランがお互いを「想う力」で起こす奇跡の物語。
スタッフ
- 監督ふくだのりゆき
- 3DCG本田雅也
伊藤雅美
栗山彩花 - キャラクターデザインnoroanna
- 3DCGアドバイザー佐々木 理
- 演出山元隼一
- 動画/仕上新潟アニメーション
- 作画監督新谷 憲
- 撮影颱風グラフィックス
- 色彩設計島方 亜矢子
- 録音調整吉沼 秀夫(プロセンスタジオ)
- 美術監督荒井 和浩
- 音響効果中島 勝大(スワラ・プロ)
- 美術Creative Freaks
- 録音スタジオプロセンスタジオ
- 音響監督長崎 行男
- プロデューサー岩澤朋也
- 音楽石川 高廣
- アシスタントプロデューサー釼持吉秀
森田裕大 - 音響制作森川潤子(アクロスエンタテインメント)
- 制作進行中井駿朔
- 撮影監督今泉 秀樹
- 制作デスク木村啓太
- 編集安達 貴大(Imagica EMS)
- モーションキャプチャースタジオ株式会社ダイナモピクチャーズ
- 制作プロダクションイメージワークススタジオ(イマジカデジタルスケープ)
- モーションキャプチャーアクター杉原明(株式会社活劇座)
日野由佳(株式会社活劇座) - 絵コンテ佐野隆史
- モーションコーディネイト市山英貴(株式会社活劇座)
- 脚本iwasawa
- キャラクター原案moni
- 原画大澤正典
上田ゆりさ
金山小夏
キャスト(声優)
- ミル役和多田美咲
メインキャラ
作品の制作を通じたOJTによる実践的人材育成で制作した作品の
原画、場面写や美術設定および監督、プロデューサー、育成指導者/対象者からの一言をWEB上にて、特別展示いたします。
場面写
原画
アニマティクス/コンポジット
美術設定
監督からの一言(育成&作品について)
自分はかねがね新人育成の為には何でもすると決めていました。
若手に作画の指導したり、持っている作画の知識を伝えるのは願ったりかなったりです。
しかし自分の将来実現させたい目標に到達するためには、
作画だけではなく演出も学ばなければと思いここ数年演出や絵コンテのお仕事も請けるようにしていました。
そこへ今回「あにめのたね2022」に「監督」という形で参加依頼が来ました。
前回は「あにめたまご」という事業で「新人育成」が主題でしたが今回の「あにめのたね」は「技術継承」「技術向上」が主題との事。そこで「監督」です。
まず自分が育成されないと、その上で「技術継承」「技術向上」させていくというのは中々いばらの道です。
しかし始めて見て感じるのは作品作りに真剣に向き合えばそれらは自ずとなされるという事、それが自分の成長にも役立つと言う事です。
春に作品が完成すれば若手を始めとしたスタッフは解散し、また新しい作品に参加していくでしょう。
しかし今回の事業に参加した事を切っ掛けに「技術継承」「技術向上」を絶やさない作品作りをしていくのだと確信します。
プロデューサーからの一言(育成&作品について)
あにめのたね2022に参加させて頂くにあたり、人材育成を目的に、多様化の進むアニメ制作において、
作画と3DCGのハイブリットで制作するという挑戦をさせて頂きました。
コロナ過という環境で進行する事になりましたが、指導者、育成対象者共に出来る限りのコミュニケーションを図り、
試行錯誤しながら作品作りへ取り組んで頂けました。
思う様に進まない事もあったと思いますが、スタッフ一丸となり制作に取り組むことで、確実にスキルアップ出来たのではないかと感じてます。
あにめのたね事業を通じて得たものを活かして、今後もさらなる技術の発展が出来れば嬉しく思います。
このような機会を頂戴出来ました事、心より感謝致します。
育成指導者からの一言(育成&作品について)
本作、「天神」は、このような状況ですので、フルリモート環境で制作しました。
ですが、週一で若手の原画さん、CGアニメーターさんと色々とオンラインでお話しする機会を設けつつ、制作しています(現在進行形)
一人ひとりが自宅などで悩みながら、制作していたと思います。ですが、福田監督がフランクに話しやすい状況を作ってくださったことで、
キャラクターに対しての理解が深まり、自分なりのアニメーションを作っていけたのではないかと思います。
私も単純にアニメーションのことだけでなく仕事を続けていくことでの気持ちの持ち方など自分なりのコツをお話ししたつもりです。
私自身も若手の皆さんとお話ししながら制作したことで、アニメーションの楽しさを再認識するとても有意義な機会になりました。
普段の仕事だと終わらせることに全ての気持ちが割かれるので、このような学ぶ機会はより大事なんだと思います。
アニメーション作りをして生きていくことは大変です。
でも、上手に動かせた時は楽しい、お客さんに自分の表現が伝わって喜んでもらえた時はもっともっと嬉しい。
そんなことを本作に関わった方々が感じてもらえるといいなと願っています。
本作に関わったクリエイター、制作チームの皆様このような機会を作ってくださった文化庁、日本動画協会の皆様に深く感謝致します。
育成対象者からの一言(育成&作品について)
週1の定例会で、感覚での表現や経験すれば分かる、のような曖昧な説明ではなく、
技術や心得などを明確に言語化してもらったことで、新しく学ぶことが多くありました。
リモートの環境ではありましたが、出来る限り密接に話し合える場を設けていただき、
作品を作るにあたって持つべき視点や細々したポイントなどをたくさんご教授いただきました。
また、じっくり企画に参加できたことで、自分の技術や物の見方と改めて向き合う機会になったと思います。
この作品のこのカットには何が必要か、自分の上げたものには何が足りていないかを真直ぐに考えることが出来ました。
逆にその技術や知識が不足していた中でも、発見できた・表現できた部分は大事にしていこうと感じました。