技術継承プログラム 作品制作受託4社の個性を追求した
独創的な作品の制作を通じたOJTによる実践的人材育成

有限会社スタジオエル

ロックンおヨネ

年をとってお婆ちゃんと言われるようになっても最期を待つだけの生活なんて嫌!老人用シェアハウス「極楽ホーム」に入居するおヨネ。そこで若い頃にロックを志した同年代の入居者と出会い紆余曲折を経てバンドを組む。
クリスマスの夜に最高にアツい演奏が繰り広げられるが・・・・
若かったあの頃、恋に涙し、悩み、苦しんだあの頃が蘇る。人生の酸いも甘いも知り尽くした高齢世代をコミカルに描く心温まるお茶の間ほのぼのアニメ。

スタッフ

  • 原案・監督・脚本・絵コンテしぎのあきら
  • オフライン編集スタジオグラフィニカ
  • 演出補佐江上雅之
  • オンライン編集キュー・テック
  • キャラクターデザイン・作画監督樋口純一
  • 音楽サワグチカズヒコ
  • 作画指導アドバイザーアベ正己
  • 音響監督しぎのあきら
  • 中堅アニメーター牧野清香
    丸山楓
    大野綾希
  • 音響効果佐々木純一
  • 新人アニメーター桑添真由
    岩本明美
  • 録音調整山田均
  • 新人アニメーター・動画検査清水優光
  • 録音スタジオ神南スタジオ
  • 動画アニメーター高橋美生
    後藤輝
    新井佑弥
  • 音響制作神南スタジオ
  • 美術監督・美術設定筒井典子
  • 音響制作担当中尾舞
  • 色彩設計・色指定検査渡部勇輔
  • アニメーションプロデューサー釋迦郡卓
  • 撮影監督西村徹也
    池田晋
  • 制作デスク金ダウン
  • オフライン編集丹彩子
  • 設定制作・制作進行西嶋真吾
  • オフライン編集助手深澤芽衣
  • アニメーション制作スタジオエル

キャスト(声優)

  • 金田米子松井菜桜子
  • 青葉さん、テレビ内の動物A中条智世
  • 桜沢梅子夏怜
  • カントクさん肘岡拓郎
  • 平平カンナ大久保ちか
  • はるか、知子先生、エリ戸板優衣
  • 富田林権蔵宮澤正
  • ひなの、七海、白木さん、ニュースキャスター尾崎えり
  • 高倉健司高瀬右光
  • しおり、実咲、テレビ内の動物B中村梨沙
  • 理事長小形満
  • 健太、山田さん(妻)、マンガさん、ジョン小西いづ

メインキャラ

  • 金田米子

  • 平平カンナ

  • 桜沢梅子

  • 高倉健司

  • 富田林権蔵

作品の制作を通じたOJTによる実践的人材育成で制作した作品の
原画、場面写や美術設定および監督、プロデューサー、育成指導者/対象者からの一言をWEB上にて、特別展示いたします。

場面写

原画

  • CUT 002

  • CUT 033,035,038,040

  • CUT 047

  • CUT 067

  • CUT 086,088

  • CUT 086,088

  • CUT 086,088

  • CUT 086,088

  • CUT 086,088

  • CUT 086,088

  • CUT 086,088

  • CUT 086,088

  • CUT 086,088

  • CUT 090,102

美術設定

  • 極楽ホーム 正面

  • 極楽ホーム 理事長室

  • 極楽ホーム 廊下

  • 極楽ホーム 階段

  • 極楽ホーム おヨネの部屋

  • 極楽ホーム 食堂

  • 極楽ホーム 全景

監督からの一言(育成&作品について)

■しぎのあきら/原案・監督・脚本・絵コンテ
通常のテレビシリーズなら企画書の段階で没になるようなテーマで作りました。
普段は描くことがないようなキャラクターデザインを目指しました。
色んなキャラクターを描くことが勉強だと思いますので、その点は良かったと思います。
作画で出来るものは撮影任せではなく作画にしました。
細部についての各パートの共有という面では道半ばです。
影、色指定など個々のパート別の打ち合わせではなく、全員での打ち合わせをすれば解決できた問題があるので、そこは今後の改善点です。
各スタッフに「楽しい仕事だった」と思ってもらえれば幸いです。

プロデューサーからの一言(育成&作品について)

■釋迦郡卓/アニメーションプロデューサー
本事業の目的でもある「技術継承」を、作品を通じてどのように取り組むか非常に苦戦いたしました。
しかし、目的意識をしっかり持って取り組むことによって、本事業の目的でもある「技術継承」に大いに取り組めたと思います。
このような機会を作ってくださった方々には本当に感謝いたします。
本作品に関しましては、高齢者から若年者まで、年齢を問わず見ていただき、どの年代でも、どの年代からでも、人生を輝かせることができるということをアニメを通じて感じていただけましたら幸いです。

育成指導者からの一言(育成&作品について)

■安部正己/作画指導アドバイザー
弊社の作画は拘束制度・作業量によるインセンティブはありますが、基本的には出来高制度のため、 大変なカットを担当になると軽い経済的恐怖概念の中で取り組まざる負えない時が多々あります。 今回このプロジェクトのおかげで重い大変なカットもじっくりと腰を据えて各人のスキル向上に役立てたと思います。
作品的には高齢化社会をもう少し深堀出来ればもっとよかったのですが・・・。

■樋口純一/キャラクターデザイン・作画監督
今回のプロジェクトを通して、自身の力不足、スケジュール管理の甘さなどで、スタッフの方々にご迷惑をおかけしました。。。!
作品に携わっていただいたすべてのスタッフの皆さんには感謝しかございません。
また、今回のプロジェクトを通じて、新人アニメーターの方々には今後のアニメーション業界でやっていく力となれれば幸いです。

■金ダウン/制作デスク
この度、制作デスクとして新人の制作進行を育成する手助けをしました。
スタッフとのやり取りやスケジュールの設定・管理を指導していきながら、様々な面でうまくいかない部分もありましたが、 大きなズレを生じさせずに終わらせることができ、いい仕事ができたという気持ちでいっぱいです。

■大野綾希/中堅アニメーター
描き慣れていない作風と特殊な企画進行でわからないところもあり、大変でしたが普段できないような貴重な体験や勉強をさせていただきました。
ありがとうございました。

■牧野清香/中堅アニメーター
今回の育成事業を通じて限られた時間の中で、どれだけのことができるか、今後の仕事への取り組み方を考えるきっかけができたかと思います。
また、普段の業務ではあまり関わりがない部署の方々のお話を聞いたり、見学の機会があったことも良い経験になりました。
今後、こういった取り組みが業界全体で広がっていけば、仕事に対する姿勢や問題となっていること(賃金・福利厚生等々)をより深く考え、 改善していくきっかけになるのではと思いました。

■丸山楓/中堅アニメーター
普段の作業環境とはまた違い、通常の作品より長く作品に向き合う良い時間をいただいたと思います。
ベテランスタッフからの指導も受けつつ、予定と変わる部分も多少ありましたが、今の自分にできる限りの力は出し切れたと思います。

■清水優光/動画検査・新人アニメーター
自社内で完結する作業体制でしたので、新人アニメーター・動画検査として全体の流れや育成指導者側から、 育成対象者側に対して、情報共有等、指導者としてなにをすれば良いのか学べたと思います。
作画には1つ1つ時間をかけることで、キャラクターの動きや中割の仕方をしっかりと考えることができてよかったと思います。

育成対象者からの一言(育成&作品について)

■江上雅之/演出助手
アニメ業界に入って3年、制作進行を務めながら漠然と演出になりたいと思っておりました。
今回「あにめのたね」に参加し実際に演出の仕事をお手伝いをさせて頂くことで、自分の至らない点、 制作進行からは見えない演出に必要な能力を知ることができ、目標が少し遠のいた気もしますが、 目指したい場所を具体的に知ることができ大変貴重な体験が出来たと思います。
今回の経験を以て今後も目標に向けて邁進して参りたいと思います。

■西嶋真吾/設定制作・制作進行
今回の企画を通してスケジュール管理の大切さ、0から1を作る難しさを学びました。
スケジュール管理については、プロデューサーから提示されたスケジュールでの制作がうまくできませんでした。
目標値として立てた、MK時オールカラー・年内に全カットの動画いれということが達成できませんでした。
0から1を作ることに対しては、設定制作を務める中で資料を集めたり、キャラクターのイメージや性格からキャラクターをつくる難しさを感じました。
資料1つを探すのにも時間がかかってしまったり、適切な資料が見つからなかったりもしました。
そのため、キャラクターデザインの方にご迷惑をかけてしまう場面や、悩んでいる中での解決策をうまく見いだせなかったことが残念です。
今後は上記を忘れずに精進しようと思います。

■岩本明美/新人アニメーター
今回、新人アニメーターとして参加させていただき、いつもより難しい内容のカットを中堅アニメーターの方にマンツーマンで教えていただきました。
空間を作ることやデッサン力など自分の足りない部分を一から見つめ直し向き合わせていただいて、 レイアウトを各うえで大切なことを少しずつですが、学べてとても良い経験になりました。

■桑添真由/新人アニメーター
普段の作業はスケジュールとの兼ね合いもあり、妥協せざる負えない部分も出てくることもあります。
そんな中、今回は少しでも自分の表現したいものが出せたような気がします。
チャレンジというのはこういうところにもあるのだなと思いました。
この作品にみなさまと参加できたことをとてもうれしく思います。

■高橋美生/動画アニメーター
今回あにめのたねに参加をして、自分の課題がより明確になったと思いました。
それを少しずつでもクリアして一歩前進できていれば良いなと思います。
作品はすごく楽しくてワクワクするようなお話で動画として参加していても完成して動いているキャラクターたちを早く見たいなと思いました。

■後藤輝/動画アニメーター
このプロジェクトは、「新人アニメータの育成」という項目に対して、技術向上のために参加させていただいたのですが、 普段は出来高制ということもあり、実力に見合った難易度のカットを取り組んでいましたが、、 今回は速度よりもクオリティや成長を優先できる環境だったため、実力より高難度のものも含め1カット1カット丁寧に仕上げることができました。
あにめのたねで得た技術を活かしこれからもアニメーターとして尽力していきたいと思います。

■新井佑弥/動画アニメーター
普段のお仕事ではできないような作業をすることができたと思います。
特に1つ1つのカットに時間をとることができ、焦ることもなく、慌てることもなく落ち着いて作業ペースを確保できました。
今回の経験を活かし、よりよい作品づくりを心掛けていきたいと思います。